ベトナム進出

ベトナム進出の出店前調査:ホーチミンで確かめたい5つの商圏チェック

ベトナム進出で店舗の出店先を選ぶ前に、何を調べるべきか。ホーチミンで確認したい客層、来店経路、時間帯、競合、SNSの反応を5つの視点で整理します。

ホーチミンの商圏調査をイメージした、街路樹と小売店、駐車したバイクが並ぶ架空の街角(AI生成)

カバー画像:AI生成イメージ。実在物件・顧客・取材先の写真ではありません。

ベトナム進出で店舗の出店先を検討するときは、候補物件を比べる前に「誰が、どんな目的で、いつ利用する店か」を決めましょう。その仮説を、現地の人の動き、周辺店舗、来店しやすさで確かめることが、商圏調査の出発点です。

この記事は、ホーチミンで飲食店・小売店・サービス店舗を始めたい日本人起業家や、ベトナムでの店舗展開を検討する企業に向けた実務提案です。

出店ニュースから考える、都市名だけでは見えない条件

VIETJOは2026年10月19日、GiGOのタインホア省への出店を紹介しました。GENDA GiGO Entertainmentの10月16日付プレスリリースでも、同省の新店舗を10月18日開業として案内しています。報道日・発表日と、開業日として案内された日は異なります。[出典1・2]

出店先となるイオンモール タインホアについて、イオンモールの公式案内は、家族層を意識し、買い物・飲食・娯楽を組み合わせる施設づくりを説明しています。[出典3]

当社が注目したのは、単に「ベトナムへ出店する」という話ではなく、地域や利用目的に合わせて店舗・施設を考えている点です。ただし、この情報はホーチミンの小規模店舗の需要や収益性を示すデータではありません。大手の出店を、自分の事業が成功する根拠にはできません。

以下では、このニュースを入口に、WIREDREAM VIETNAMが提案する出店前の確認方法を整理します。

1.対象客を「国籍」だけで決めない

「日本人向け」「ベトナム人向け」から一歩進め、生活圏と利用場面を具体化します。

例えば飲食店なら、近隣で働く人の平日ランチ、家族の週末外食、仕事後の会食では、求められる提供時間や席の使い方が違います。これは検討用の例で、特定地域の需要を断定するものではありません。

最初は対象を一つに絞り、「その人は、なぜこの店を選ぶのか」を一文にします。商品販売なら、誰が買うかに加え、自宅用・贈答用・業務用などの使い道も整理しましょう。

2.商圏は距離と来店経路を一緒に見る

地図上で近くても、実際の入口や移動経路によって利用しやすさは変わります。候補地では、店の前を見るだけでなく、想定客が来る方向から歩いて確認します。

  • 建物の入口と店の場所が分かりやすいか。
  • 徒歩・バイク・車など、想定する移動手段で到着しやすいか。
  • 駐車・乗降・配送について、現地で確認すべき条件は何か。
  • 雨天時のアクセスや待機場所に不便がないか。

物件や施設の利用条件は、管理者などの責任ある相手に確認します。見学時の印象だけで、駐車や搬入が可能だと判断しないことが大切です。

3.平日と休日、時間帯を変えて観察する

一度の訪問で「人が多い場所」と決めず、想定する営業時間に合わせて見に行きましょう。平日昼と休日夕方など、異なる条件の記録を比べます。

観察メモには、次の項目があると判断を振り返りやすくなります。

  • 日時・天候・周辺イベント:その日の条件に偏っていないか。
  • 人の移動方向や立ち止まる場所:店を見つけてもらえる接点があるか。
  • 周辺店の利用場面:食事、休憩、買い物など何が目的か。
  • 問い合わせた内容と回答者:印象と確認済みの条件を分けられるか。
  • 次回の確認事項:分からないことを残したままにしていないか。

人通りは、そのまま自店の来店数にはなりません。観察できた範囲を明記し、見た目から年収や購買力を推測しないようにします。

4.競合には、同じ業種以外の選択肢も入れる

比較するのは、似た料理や商品を扱う店だけではありません。同じ時間と予算で顧客が選べる場所も、確認対象になります。

例えば休日の家族利用を想定するなら、飲食だけでなく、近隣でどんな過ごし方ができるかを見ます。小売店なら、店頭購入以外にオンラインや近隣店で済ませられる理由も考えます。

価格だけを一覧にするのではなく、「誰の、どんな用事に応えているか」を比べると、自店が用意すべき商品・サービスの仮説を立てやすくなります。

5.SNS発信は、商圏の仮説と結び付ける

出店前のSNSマーケティングでは、店名を広めることに加え、想定客に伝わる利用場面を考えます。平日ランチが軸なら提供内容や利用時間、家族向けなら席や過ごし方など、現地で確定した情報から発信しましょう。

日本語・ベトナム語の投稿案を作る場合も、単語を置き換える前に、誰が読むかを決めます。問い合わせで実際に聞かれた質問を整理すると、追加すべき情報を見つける手掛かりになります。

反応が集まっても、それだけで商圏の需要を証明したとはいえません。SNSでの関心、現地での観察、店舗条件の確認を別々に記録し、照らし合わせて判断しましょう。

よくある質問

ホーチミンと地方都市では、同じ出店計画を使えますか?

共通の商品・ブランド方針は持てますが、客層、移動手段、利用目的、運営条件は候補地ごとに確認する必要があります。他都市の出店ニュースは、調査項目を考える参考として使いましょう。

ベトナムで起業する前、日本から準備できることはありますか?

想定客、利用場面、比較したい候補地、現地で確認したい質問を整理できます。まだ確定していない住所・営業日・提供内容は、公表する情報と分けて管理しましょう。

SNSの反応が良ければ、出店場所を決めてもよいですか?

SNSの反応だけでは判断できません。実際に来店できる客層か、利用条件や運営上の課題がないかなど、現地の確認と組み合わせることをおすすめします。

ベトナム進出・現地調査の準備を相談したい方へ

WIREDREAM VIETNAMは、ホーチミンを拠点に、市場調査、現地パートナーの選定・調整、拠点準備を含むベトナム進出・現地連携支援を行っています。予定する事業、対象のお客様、希望する地域、現在分かっていることをお聞かせください。

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参考情報・出典

情報確認日:2026年10月20日。

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