ベトナムで日本商品を売るには?SNS・ライブコマースを購入につなげる5つの準備
ベトナムで日本商品の販路開拓を考える企業へ。顧客像、商品実演、購入導線、利益管理、小規模テストの5つの準備を解説します。

AIによるイメージ画像。実在の店舗・担当者・支援実績を示すものではありません。
この記事の結論
ベトナム向けのSNSマーケティングでは、投稿を増やす前に「誰に売るか」「商品の何を実演するか」「どこで購入できるか」「売れたあとに利益が残るか」をそろえることをおすすめします。ライブ配信は、この準備をしたうえで検証する販売手段の一つです。
「日本の商品なら品質は伝わるはず」「TikTokで話題になれば販売も伸びるはず」。ベトナム進出を検討するとき、そう期待することもあるでしょう。しかし、商品の魅力が伝わることと、購入を決めてもらうことの間には、価格、使い方、配送、問い合わせ対応などの確認が必要です。
この記事では、物販に取り組む日本企業や、ホーチミンで新たな事業を始める方に向けて、小さく検証するための進め方を提案します。飲食店の来店集客とは目的が異なるため、ここでは主に商品販売を扱います。
ニュース・調査から見える、購入前の不安を減らす重要性
ACCESS ONLiNEの2026年5月25日掲載コラムは、Q&Meが同年4月にホーチミン市とハノイのライブコマース購買者245人を対象に実施した調査を紹介しています。同記事によると、購入の決め手として「価格・割引」を挙げた人は82%でした。[1]
対象はライブコマースで購入した経験のある人です。この割合を、ベトナムの全消費者や全商品カテゴリーに当てはめることはできません。また、今回の記事は10月20日に作成していますが、この調査自体は4月のものです。
ベトナムで販売に取り組む皆様への提案です。割引の有無だけを考えるのではなく、実演で使い方を伝え、条件を明確にし、購入前の疑問に答える設計を先に整えてみてください。
1.「ベトナムの人」から、購入場面が見える顧客像へ
同じコーヒー器具でも、自宅で手軽に使いたい人と、カフェで業務用に使いたい人では、必要な説明が違います。最初は「ホーチミン在住で、自宅でコーヒーをいれる人」のように、誰のどんな場面を助ける商品かを一文にします。
そのうえで、価格への疑問、手入れの手間、現地で使えるかなど、購入前に聞かれそうな質問を3つ書き出します。動画のテーマは、その質問から作ると具体的になります。
2.日本品質という言葉を、目で確かめられる説明に変える
「高品質」「便利」だけでは、使う場面を想像しにくいことがあります。大きさ、使い方、洗い方、収納方法など、購入判断に必要な情報を実物で見せましょう。日本語原稿をそのまま翻訳するだけでなく、想定顧客が知りたい順番にベトナム語で説明します。
- 伝えたいこと:使いやすさ/動画で見せる例:準備から片付けまでの実際の操作
- 伝えたいこと:サイズ感/動画で見せる例:手や一般的なカップと並べた大きさ
- 伝えたいこと:購入後の安心/動画で見せる例:同梱品、説明書、問い合わせ方法
比較や性能の表現は、確認できる範囲に限定します。AIで作った使用場面を、実物による性能検証として見せることも避けます。
3.SNS投稿から購入先までを、迷わず進めるようにする
投稿を見た人が、商品名や注文方法を探し直す状態になっていないか確認します。動画で紹介した商品と購入先の商品情報をそろえ、価格、配送条件、在庫、問い合わせ窓口を分かりやすく案内しましょう。
EC、店舗販売、問い合わせ経由など、販売方法によって必要な導線は異なります。最初の検証では、主な購入先を一つ決めると、どの投稿が注文や相談につながったかを追いやすくなります。プラットフォームの利用条件や販売条件は、開始前に個別確認が必要です。
4.値引きを決める前に、1件あたりの利益を計算する
売上が増えても、販売手数料、広告費、配送負担、制作費などによって利益が残らない場合があります。販売価格から、仕入れ・輸入関連費用、梱包配送費、販売に伴う費用を差し引き、値引きに使える余地を確認します。
たとえば「売上額」だけでなく、「返品等を除いた注文数」「注文1件あたりの販促費」「販促費を差し引いた利益」を一緒に記録します。費用の計上範囲は、担当者間でそろえておくことが大切です。
5.小さなテストで、反応と運用負担を確かめる
最初から多数の商品を扱うより、一つの商品について説明方法を変えて比較する進め方を提案します。再生数だけで判断せず、商品ページへの移動、問い合わせ、注文までを確認します。再生数が少ない段階では、数字の差をすぐに優劣と決めず、寄せられた質問も改善材料にしましょう。
- 段階:準備/作業例:1商品・1顧客像・1購入先を決める/確かめること:商品説明と販売条件がそろっているか
- 段階:制作/作業例:使い方・大きさ・手入れの動画を作る/確かめること:疑問に具体的に答えているか
- 段階:検証/作業例:反応を見て説明を修正する/確かめること:購入行動と対応負担に変化があるか
これはWDVNによる進め方の例です。実施期間や必要本数、成果は、商品・予算・体制によって変わります。
AI事業サポートは、下準備と振り返りに使う
AIは、質問の整理、動画台本のたたき台、ベトナム語説明文の初稿、結果の集計補助に活用できます。一方、価格、在庫、商品仕様、翻訳の自然さは担当者が確認します。顧客情報を入力する場合も、利用するサービスと取り扱い方法を事前に確認してください。
AIの出力を増やすこと自体を目的にせず、「確認にかかる時間を減らせたか」「購入前の疑問に答えられたか」を基準にすると、日々の運用に取り入れやすくなります。
よくある質問
ベトナムで日本商品を売るなら、ライブ配信は必須ですか?
必須と決める必要はありません。商品の説明に実演が役立つか、配信中の質問に対応できるか、配送・在庫の体制があるかを踏まえて判断します。
ベトナム起業の準備段階でも始められますか?
顧客像の整理や商品説明の制作準備から進められます。実際の販売については、商品と事業形態に応じた手続き・販売条件を確認したうえで開始します。
フォロワーが少ないと検証できませんか?
フォロワー数に加え、見てもらえる相手と予算、購入先への導線が必要です。まずは限られた範囲で反応を集め、判断に十分なデータがあるかを確認します。
ベトナムでの販売、何から始めるか迷っていませんか?
「日本の商品をベトナムで販売したい」「SNSを始めたいが、購入につながる方法が分からない」。そんなときは、商品とターゲット、販売方法を整理するところから始めましょう。
WIREDREAM VIETNAMでは、日本商品の販売支援とSNSマーケティング支援を行っています。商品の特徴や現在のお悩みを伺い、現地のお客様にどう伝え、販売につなげるかを一緒に検討します。
具体的な計画が決まっていない段階でも、まずはお問い合わせフォームからご相談ください。
参考情報・出典
ACCESS ONLiNE「主流チャネルに躍り出るライブコマース|ショッパーテインメントより価格・割引」(2026年5月25日)
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※市場・調査情報は上記記事を参照しています。本文の実践手順は、ベトナムで販売に取り組む企業・事業者の皆様に向けた、WIREDREAM VIETNAMからの提案です。
