ベトナム進出

ベトナム進出の初回商談:現地パートナーと役割・費用・次の行動をそろえる

ベトナム進出の初回商談で、現地パートナーと何を確認するべきか。目的、担当範囲、成果物、費用、次の行動をそろえる準備と進め方を紹介します。

ホーチミンでの商談準備をイメージした、ノートとカップが置かれた架空の会議室(AI生成)

AI生成イメージ。架空の商談準備スペースで、実在の顧客・支援実績を示す写真ではありません。

ベトナムで現地パートナーと初めて商談するときは、会社紹介だけで終わらせず、「何を一緒に進めるか」「誰が担当するか」「次に何を確認するか」を決めましょう。ホーチミンでの販路開拓や進出準備では、面談後に双方が同じ行動を取れる状態をつくることが大切です。

本記事では、日本商品の販売先や現地の協力先を探す事業者に向け、初回面談の準備と確認方法を紹介します。

ニュースの背景と、商談前に考えたいこと

ACCESS ONLiNEは2026年10月21日、ビングループによる現地調達網の拡大とサプライヤー支援について報じました。同記事が紹介する会議は10月16日の開催です。大手製造業の取り組みであり、一般の進出企業が同じ条件で支援を受けられるという意味ではありません。

企業同士の連携では、相手の規模だけでなく、自分たちの仕事とどこでつながるかを確認することが出発点です。JETROも、貿易では相手企業の信用や契約を履行する力を把握しづらい点を挙げ、事前の信用調査の重要性を説明しています。

以下の実践手順は、ベトナムで事業に取り組む企業・事業者の皆様へのWIREDREAM VIETNAMからの提案です。

面談前に「今回決めたいこと」を一つに絞る

初回から販売、物流、法人設立、広告まで一度に相談すると、相手に求める役割が伝わりにくくなります。まずは「商品の取扱いに関心があるかを知る」「現地調査をどこまで依頼できるかを確かめる」など、今回の目的を短い文章にしてください。

事前に共有する資料は、事業の概要、想定する顧客、現状、相談したい内容を中心にまとめます。まだ決まっていないことは未確定と示し、希望と確約できる条件を混ぜないようにします。日本側と現地側の関係者にも目的を共有しておくと、面談後の判断を進めやすくなります。

相手が実際に担当する仕事を確認する

紹介された会社だからといって、相談した仕事をすべて自社で行うとは限りません。提案する人、実務の担当者、外部の協力会社を分けて確認しましょう。

  • 対応できる地域と、日常的に扱っている業務。
  • 今回の相談を担当する窓口と、判断する責任者。
  • 自社で行う作業と、別の会社へ依頼する作業。
  • 必要な言語と、資料や連絡に使う言語。
  • 似た業務の進め方を説明できる資料や、確認可能な経験。

実績の説明を受けた場合も、公開できる情報と守秘の対象を分けて扱います。紹介者との関係や口頭の説明だけで判断せず、業務に応じて会社情報や対応能力を確認してください。初回面談は、信用確認がすべて完了する場ではありません。

成果物と担当範囲を、具体的な作業にする

「市場調査をする」「販売先を探す」という言葉だけでは、完了の判断がずれることがあります。何を受け取り、何を自社で判断するかまで具体化しましょう。

たとえば現地調査なら、対象地域、調べる項目、情報の確認方法、受け取る資料の形式を確認します。販売先の紹介なら、候補一覧の作成、相手への事前確認、面談調整、商談後の連絡のうち、どこまでが依頼範囲かを整理します。

担当表には「作業/担当者/必要な入力情報/完了を確認する方法」を書きます。自社が商品情報を渡さなければ進まない作業など、相手に任せるだけでは進まない点も見えるようにしてください。

費用は、含まれる作業と追加になる条件を聞く

金額を比較するときは、対応範囲も一緒に見ます。翻訳、移動、資料作成、外部専門家への依頼など、どの費用が含まれるかを確認しましょう。通貨、支払い時期、見積もりの有効期間もそろえます。

依頼内容を変更した場合や、追加の面談が必要になった場合に、誰が費用を確認するかも決めます。その場で判断できない条件は持ち帰り、必要な資料をそろえてから確認してください。契約・許認可などの専門判断が必要な事項は、適切な専門家につなぐ担当と範囲も整理します。

最初の依頼は、確認しやすい範囲から進める

長期の協力を考える場合でも、最初から広い範囲を曖昧に任せるより、目的と完了条件が分かる仕事から進める方法があります。候補先の整理や一度の面談調整など、自社が結果を確認できる単位を検討しましょう。

小さく始める場合も、無料対応を前提にしません。実施範囲、費用、使ってよい資料、結果の共有方法を確認し、次の依頼へ進む判断基準を決めます。対応の速さだけでなく、説明と実際の作業が一致したかも振り返ってください。

面談の最後に、次の行動をそろえる

終了前に、合意したこと、未確定のこと、追加で必要な資料を読み合わせます。「検討します」で終わらせず、誰が何を確認し、いつ返答するかを決めましょう。

面談後は短い議事メモを共有し、認識が違う点があれば修正します。日本語とベトナム語で連絡する場合は、金額、担当範囲、期限が同じ内容になっているかを確認してください。これが次回の面談や正式な依頼の土台になります。

よくある質問

初回面談で契約を決める必要がありますか?

必須ではありません。業務範囲や費用、相手の対応能力に未確認事項があれば、確認する担当と次の連絡時期を決めて持ち帰ることができます。

通訳を入れれば、認識の違いはなくなりますか?

通訳がいても、依頼する作業自体が曖昧なら解釈は分かれます。話した内容を成果物、担当、期限に落とし込み、メモで確認することが大切です。

日本からのオンライン面談でも準備は同じですか?

目的と資料を事前に共有する点は同じです。現地での確認が必要な事項を分け、誰が確認して報告するかを決めると、オンラインだけで分かったつもりになることを避けられます。

現地との連携を、次の行動につなげる

WIREDREAM VIETNAMは、ベトナム進出と現地パートナーとの連携を支援しています。進めたい事業、現在の準備状況、現地側に相談したい仕事を整理し、必要な支援を具体化しましょう。

ベトナム進出・現地連携支援をご覧ください。商品展開には輸入・卸販売支援、現地への発信には日越SNSマーケティング支援も関連します。

検討中の事業とお困りの点を添えて、お問い合わせフォームからご相談ください。

参考情報・出典

  • ACCESS ONLiNE「ベトナムの現地調達網拡大へ ビングループ、国内サプライヤーに最大50%の賃料優遇」(2026年10月21日):元記事。会議の開催日は同記事による10月16日。
  • JETRO「国内取引との違い―取引相手が見えづらい」(掲載日表示なし):公式解説。海外取引の相手企業に関する事前確認について参照。

情報確認日:2026年10月23日。

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