ベトナムで日本商品をテスト販売するには?価格・用途・改善点を確かめる準備
ベトナムで日本商品の販売を広げる前に、何をテストすればよいか。対象客、用途、価格への反応、購入を見送った理由を記録し、次の仕入れと説明改善につなげる方法を整理します。

AI生成イメージ。架空の売り場で、実在店舗や当社の支援実績を示す写真ではありません。
ベトナムで日本商品の販売を広げる前に、対象客と売り方を絞ったテスト販売で反応を確かめましょう。見るべきものは売上だけではありません。「誰が、どんな用途で選んだか」「購入を見送った理由は何か」を記録し、次の仕入れや商品説明に反映することが大切です。
ホーチミンの小売店や日本商品の現地販売事業者に向け、限られた商品と予算から始める準備を整理します。
商品を広げる前に、確かめたいことを決める
ACCESS ONLiNEは2026年10月23日、ベトナムの消費財大手マサン・コンシュマーによる研究開発への取り組みを紹介しました。大手と同じ設備や開発体制を持つ必要はありませんが、販売前後の反応を商品づくりに戻すという視点は、小規模な事業でも検討できます。
中小機構の公式解説も、テストマーケティングを市場へのアプローチの手がかりをつかむ取り組みとして位置付けています。まずは売れると決めつけず、次の判断に必要な情報を集める場と考えましょう。以下は、ベトナムで商品を展開する事業者の皆様へのWIREDREAM VIETNAMからの提案です。
最初は「誰の、どんな使い方」を試すか絞る
同じ商品でも、自宅で毎日使う人と、贈り物を探す人では選ぶ理由が違います。たとえば日本の食器なら、普段の食卓で使いやすいことを伝えるのか、贈り物としての見栄えを伝えるのかを先に決めます。
商品の種類、対象客、販売する場所、確認したい仮説を短いメモにまとめましょう。「ベトナム人に人気があるか」のように広く考えるより、「この店の来店客が、普段使いの食器として検討するか」と具体化すると、聞く内容や記録する項目を選びやすくなります。
既存のお客様だけに試す場合は、新規客とは商品への知識や店舗との関係が異なることも記録します。
販売できる条件を整えてから始める
実際に販売する商品として、輸入・表示・保管などの準備状況を担当者や必要な専門家と確認します。そのうえで、価格、在庫、受け渡し、返品や不具合時の窓口を整理しましょう。
試験用の価格や特典を設ける場合は、通常の条件と分けて記録してください。割引があるときだけ買われたのか、通常の条件でも検討されたのかでは、次に考えることが変わります。
あらかじめ実施期間、用意する数量、使う費用の上限、終了後の在庫の扱いを決めておくと、反応を見ながら際限なく続けることを避けられます。
一度に変える条件を増やしすぎない
価格、写真、説明文、売り場をすべて変えると、反応の違いが何によるものか分かりにくくなります。最初は確かめたい点に合わせ、比較する条件をできるだけ絞りましょう。
たとえば、商品の用途が伝わるかを確かめたいなら、価格と商品をそろえたうえで、説明の仕方を変えて反応を記録する方法があります。同じ時期や同じ客層で比べられない場合は、その違いもメモに残してください。小規模な試みの結果だけで、因果関係や市場全体の傾向を断定することは避けます。
日本語・ベトナム語の商品説明は、内容量、価格、利用条件が一致するよう確認します。魅力を伝えるために、未確認の性能や効果を付け足さないことも基本です。
「売れなかった理由」も短く残す
販売数に加え、商品を手に取ったときの質問や、購入を見送った理由を記録します。負担が大きくならないよう、スタッフが続けられる項目から始めてください。
- どの用途で検討していたか。自宅用か、贈答用か。
- 何を質問されたか。使い方、サイズ、価格、手入れなど。
- 見送った理由として、本人から何を聞けたか。
- 購入後に、使いにくさや追加の質問があったか。
- 在庫切れや説明不足で、販売できなかった場面があったか。
スタッフの推測と、お客様が実際に話した内容は分けます。質問がなかったことを「不満がない」と扱わず、把握できなかった項目はそのまま残しましょう。個人名や連絡先がなくても、検討の理由を整理できる記録にします。
SNSの反応と、購入・利用の反応を分ける
SNSで保存や問い合わせが増えても、購入や継続利用まで進むとは限りません。発信に対する反応、購入、購入後の使い勝手を分けて振り返ります。
商品を知ってもらえていないなら写真や紹介方法、質問は多いのに購入につながらないなら説明や条件、購入後に困りごとがあるなら商品や案内の改善を検討します。再購入を見たい商品は、使い切るまでの期間も考えて確認しましょう。長く使う食器などを、短期間の再購入だけで評価しないことも大切です。
終了後は「続ける・直す・止める」を決める
結果は、商品ごとに分かったことと、まだ分からないことを分けてまとめます。対象客を変える、説明を直す、品ぞろえを絞るなど、次に試す行動を決めましょう。
一度売れたことだけを根拠に大量の追加仕入れを決めず、在庫負担や販売対応も含めて検討します。逆に販売が少なくても、売り場で商品が見つけられていなかったなら、商品そのものの需要がないと結論付けるには早いかもしれません。
よくある質問
何個、どのくらいの期間で試せばよいですか?
商品単価、購入頻度、販路、使える予算によって異なります。最初に確認したい問いを決め、その判断に必要な機会をつくれる範囲で期間と数量を設定します。
無料サンプルの感想だけでも判断できますか?
使い方や第一印象を知る手がかりにはなりますが、代金を払って選ぶ判断とは異なります。感想と実際の購入を分けて扱いましょう。
卸先の店舗に協力してもらう場合は?
販売条件に加え、スタッフにお願いする説明と記録、結果を共有する方法を決めます。相手の通常業務を妨げない範囲を確認して進めてください。
日本商品の現地展開を、確かめながら進める
WIREDREAM VIETNAMは、日本商品の輸入・卸販売と現地での販路づくりを支援しています。商品、届けたい客層、検討中の販売先を整理し、現地で何を確かめるべきか具体化しましょう。
輸入・卸販売支援、日越SNSマーケティング支援、ベトナム進出・現地連携支援をご覧ください。
商品の種類と現在の準備状況を添えて、お問い合わせフォームからご相談ください。
参考情報・出典
- ACCESS ONLiNE「ベトナム消費財大手マサン、R&D投資を強化 新商品投入を最短6カ月に短縮」(2026年10月23日):元記事。研究開発の取り組みに関する紹介を参照。
- 中小企業基盤整備機構「ハンズオン支援事業(テストマーケティング)」(掲載日表示なし):公式解説。市場へのアプローチを確かめる考え方を参照。
情報確認日:2026年10月24日。
